角度45度以下なら事故はないという話

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歌舞伎の「曽根崎心中」のなかに、遊女のお初が恋人を追って、真夜中に階段を降りていくシーンがあります。そのときにお初は、階段を踏み外して転がり落ち、主人の目を覚まさせてしまう・・・。日本では、昔から階段に対してあまり考慮されておらず、危なっかしい階段が多いようです。

お城の天守閣の階段も、縦型の段梯子が多かったようです。もっとも、これは敵が攻め込んできた際に取り外して防ごうという軍事的目的もあるのですが、また、本居宣長は勉強中に邪魔が入らないようにと、2階の書斎に通じる段梯子を取り外させたといわれています。

このような特殊な用途はともかくとして、家の中で階段の果たす役割というと、まず、上の階と下の階をつなぐということです。
つまり安全で昇りやすい階段が良いということになります。

欧米の住宅では、玄関を入ると、よく正面に立派な階段が構えています。
しかし日本の場合は未だに、2階の面積を広く取ろうとして急勾配の階段を作りがちです。お初のように主人の目を覚まさせるだけで済めばいいのですが、階段の転落で生命さえ落とすこともあります。

以前に、家の中で一番事故が多いのはどこかを調べた資料を見たことがあります。
その結果は、住まいの中の工場ともいえる台所をしのいで、階段が一位でした。
子どもたちの遊び場にもなりやすく、階段は安全性を十分に考えて設計しなくてはならないものなのです。

勾配が急になるほど、落ちたときの怪我は大きいのですが、逆に緩やかすぎても場所を取りすぎるだけで、意外に使いにくものです。建築基準法では、一般住宅の階段を、蹴上げ(一段の高さ)23センチ以下、踏面(一段の奥行き)は15センチ以上としています。
これだと最大約60度の勾配となりますが、できれば45度ぐらいにしたいものです。
勾配45度以下になると、急速に事故がなくなってしまうという研究結果があります。

階段の形は、まっすぐよりも、途中で折れ曲がるほうが転げ落ちる段数が少なくて済むので、他の間取りとの兼ね合いで考え合わせて見る価値はあります。
また、階段を降りて正面にガラス戸があると、転落した場合、大怪我をする危険があります。幼児がいる場合は、手すりの高さを90センチ以上取り、手すりの間隔は10センチ以下とすると安全でしょう。

床で滑っても絶対に生命に関わらないとはいい切れませんが、たいていはかすり傷かたんこぶで済んでしまいます。これが階段になるとその程度で済まないですから、ツルツルに磨き上げるというのは避けるべきでしょう。

階段は、家の中で唯一の「斜めの梁」を用いるところです。
垂直、水平という柱組みの多い住宅の中で、階段自体が家の強度を増すのに役立っています
反面、扱いにくい三角形のスペースが生じて、普通は収納スペースとして使います。
おもしろいのは古い民家の例で、箱段と呼ばれる箪笥風に設えたものがあります。
幅の違う引き出しを積み上げたようなものですが、ロッカー風の横開きのスペースも混ぜたりすれば、なかなか便利なものになるでしょう。

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