塀は住む人の心を映す

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塀という字は日本製の漢字で、本場の中国にはありませんが、垣にしても塀にしても土偏になっているのは、もともとは土塀が始まりだったからと言われています。
沖縄には、石垣という名の島もあるほどで、石垣は盗賊よけというよりも台風よけでしたが、その石垣の屏風状になった部分を沖縄の方言で「ヒンブン(屏風)」といいます。
塀という字がピッタリの感じで、目隠しという意味だそうです。

垣というのは低い塀のことです。
盗賊や外敵を防ぐ目的ではなくて、目隠しの屏風か衝立程度で隣地との区切りの表示のようなものです。
いっぽう高い丈夫な塀は、漢字では牆と書き、つくりの嗇は吝嗇(けち)の嗇です。
高い塀は吝嗇漢の住居のシンボルという概念もありそうで、古い家相書には高い塀は凶相とあるのも、このような意味からでしょう。
封建時代には塀の高さが身分の高さを示していたこともありました。

垣は乗り越えようと思えば簡単に乗り越えられるだけでなく、簡単に撤去もできるような塀です。
いくら自分の敷地だからといって、隣地や道路際に刑務所のような大げさな塀をつくり、近隣のコミュニティから自らを隔絶するようでは、良い隣人とはいえません。
新しいコミュニティの新しい秩序を作るために、住民間の協定さえできれば、地域内には塀をつくらぬという法律的な措置さえできることになっているほどです。

また、民法でも昔から、隣地との間に垣根をつくるにしても、四ツ目垣程度のものは習慣として隣家と費用を折半してつくる権利と義務があるとしていますが、まして日照を阻害するような高い塀をつくることは隣家に迷惑を掛ける事になり、条例で高い塀をつくることを禁止している場所もあります。
また、2メートル以上の高さの塀を作るときには、建築基準法による確認の申請が必要になってきます。
おまわりさんの話によると、防犯上は塀があまり高いと泥棒は逆に入りやすいということです。入ってしまったものは見つからないということなのでしょう。

『茶道要録』によりますと、「四目牆之事、猿戸の所必ず四目垣にすべし、高さ四尺一寸程、横四本、上下を六寸づつ置いて、割合にする也。
柱付は穴を横竹の入程穿ち、釘を以て留る。
竹は各切鍛也。
枝付又は細木をも結添うべし…」とあって、四ツ目垣のつくり方が記されていますが、竹や灌木を添えて生け籬をつくることもあります。

バラやヒイラギ、カラタチなど棘のある樹を添えると、コソ泥や野良犬などの侵入ぐらいは防げるものになるでしょう。
季節風の強い地方では防風林の生け籬をつくり、富山県や島根県などには、敷地をぐるりと松で囲んだ農家が少なくありません。
北欧や北米の、昔、氷河の運んだ堆石(モレーン)を低く積んだ石垣が、牧場との境界がわりになっているのを見ると、竹の四ツ目垣とはまた違った味があると思いますが、よく手入れの行き届いた垣根というものは、洋の東西を問わず、そこに住む人を偲ばせるものです。
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