日本に住むのだから、和風の発想は不可欠

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住宅のつくりかたの違い

住まいの様式で和風とか洋風とかという区別の仕方がありますが、住宅のつくり方そのものでも、西洋古来の発想と日本的な発想とでは大きな違いがあります。
西洋の家の建て方は、「ローマは一日にして成らず」という言葉があるように、小さなレンガを積み上げていく方法です。
まわりから全部積み上げていき、いちばん最後に屋根をつくります。
日本人の家のつくり方というのは、まず柱と梁の骨組みをつくるとすぐに屋根をかけます。
中身はスカスカかもしれませんが、骨組みと屋根だけは最初にできてしまうのです。

日本と西洋の住宅建築の発想

大和の室生寺に行くと、弘法大師一夜の作という五重塔があります。
この塔には、おもしろい話が残っています。
日本の寺では、風鐸といって軒先に風鈴のようなものをぶら下げますが、それをつくろうと思ったらニワトリが鳴いたので、室生寺の五重塔には風鐸がついていないというのです。
いかに弘法大師であっても一夜ではつくれないと思うのですが、まず骨組みと屋根をつくる日本の家は、屋根をつくるということで家ができたとみなす象徴的な話です。
レンガをひとつひとつ積み上げていく発想、すなわち小さなものを積み上げていくという、”ローマは一日にして成らず”の西洋人の発想と、弘法大師一夜の作の日本人のコンセプトとは根本的に違うところといえるでしょう。

優れた建築物は今も健在

桂離宮とベルサイユ宮殿とはほとんど同じ頃に建てられました。
同様にともども現在も健在です。
しかし、ここにも日本的発想と西欧的発想の根本的な違いが見えます。
日本人にとっては、どちらかといえば桂離宮の発想のほうが向いている気がしてしかたがありません。
その理由の一端を示すと、桂離宮をつくった八条宮智仁親王は、豊臣秀吉の猶予になっていたにもかかわらず、敵の徳川の世になっても人生をエンジョイし、長寿を全うしました。
フランスのルイ14世や15世はベルサイユ宮殿での想像を超えた華麗な生活を享受したかもしれませんが、最後はギロチンにかけられ断頭台の露と消えました。
この間には何か大きな違いがあると思えてなりません。
桂離宮をつくった発想とベルサイユをつくった発想との間にある、長い歴史の培った人間生活のありようの差異といったことになります。
そして、八条宮の人生のほうが幸福だと感じずにはいられません。

より良い住まいづくりのために

住まいや家も時代の変化の波に常にさらされています。
西洋と日本という二分法もすでにして成立しない古いものかもしれません。
ですが、住まいが家族の容れ物であるという定義は変わりません。
ただ家族の構造が変わっていくだけなのです。
当社は、仙台でのリフォーム工事に関わらず、この変化の激しい毎日の中で、住まいづくりを試みるとき、先人たちの発想を振り返ってみることもときには大切だと考えます。
そして、日本の気候風土の中で住み続けていく以上、日本人たちがいかにしてどのような家をつくってきたかを知ることが、現在でもより良い住まいづくりの近道となることでしょう。

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