かつて日本の家はパーティー空間だった

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パーティー空間としての家

「友だちがワッと来て、気軽にパーティーの開けるような家を持てたら・・・」
これは、最近、若い人たちの口からよく出てくる言葉のようです。
日本でも、20代、30代の世代を中心にして、欧米のようにお互いの家庭を訪問しあう習慣が定着してきたようです。
しかし、住宅事情の悪さがそれを許さない場合もあるし、今の日本のオーソドックスな住宅では、そうした設計思想なり、発想が希薄なことも事実といえます。
そこで、理想の住まいとして、ますますパーティー空間のある家が求められているのではないでしょうか。

日本の家から失われたくつろぎ

わたしたちが住んでいる家は、日本的なものと西欧的なものが交じり合っています。
そして、おそらくこれからも、日本的な住まいの伝統と西欧風な生活との結びつきの中で住宅がつくられていくことは確実であります。
では、どこで日本の住まいからパーティーを開けるような場、くつろげる空間が失われてしまったのでしょうか?

もともと、日本の住宅というのは結婚披露宴や法事など、冠婚葬祭は全て自宅でできるようにつくられていました。
それが、最近のように結婚式場やホテルが大繁盛しているのは、住まいが小さな部屋に分割されてきたことと無縁ではありません。
昔の日本の住まいは、いわば多くの機能を兼ねそなえた豊かな空間をもっていました。
ところが、大正の終わりから昭和の初めにかけて日本に入ってきた、ヨーロッパの近代合理主義の精神は、日本の住宅をも大きく変えました。
つまり個人のプライバシーを重視するため、家の中を居間、応接間、個室、台所などと、特定の機能を持つ小さな部屋に分けてしまったのです。

日本の住まいの伝統を再評価する

日本文化では「間」に対する感覚が非常に充実しているのですが、これは同時に部屋を表す言葉でもあるのです。
このような「間」の認識は日本人特有のものであって、英米人がベースとしてとらえる認識とは相違があります。
近ごろでは殆ど見られなくなりましたが、もともと日本の住宅には、次の間とか踏み込みという間がありました。
次の間という部屋は、それ自体を部屋として活用することは稀で、座敷をもっと広く使う必要がある時に、次の間との間仕切りのふすまや障子を取り払い、ひと間としたのです。
莊子の言葉に「人みな有用の用を知りて無用の用を知るなし」というのがありますが、次の間という部屋は無用の用を知った人間が作り出したのかもしれません。
このように、日本の伝統的住まいは、間仕切りを取り払うことによって、広い空間をつくりだし、パーティーやセレモニーを開くことができ、屏風や衝立で広い部屋を狭く使うしつらえもできました。
その自由自在の部屋は、同時に家族全員がくつろげる場所でもありました。
日本の住まいの伝統を再評価することが必要になっているのかもしれません。
当社は、培われてきた日本の伝統的な住まいと住まい方について常に意識し、お客様へのフィードバックをすることを第一に考えています。しかし、全てにそれらを押し付けるのではなく、お客様とのコミュニケーションから導き出された希望や考えを最優先する姿勢は崩しません。

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